琵琶湖リサイタルシリーズvol25./福田進一

update: 2006-01-04

琵琶湖リサイタルシリーズ第25回福田進一ギターリサイタル
Feb.-2, 2005

	福田進一ギターリサイタル琵琶湖リサイタルシリーズ第25回 Shin-ichi Fukuda, Guitar Recital, BIWAKO RECITAL SERIES vol.25, Feb.-2, 2005 ● 2月2日[水]7:00pm 開演 ● 会　場/琵琶湖ホテル･チャペル TEL. 077-524-7111 ● 入場料/一般=4,000円（80席限定) ● 出　演 /福田進一（ギター） ● 主催･予約/マンサーナ TEL. 075-972-2834
	2005年2月2日、第25回琵琶湖リサイタルシリーズとして「福田進一ギターリサイタル」が開催されました。前半では1829年、イタリア（トリノ）はガダニーニ作のオリジナル楽器でバッハとジュリアーニを、後半では2003年櫻井正樹作の楽器を使用して、ウルクズノフ、ブローウェル、アサド、ビラ･ロボスなどが演奏されました。
PROGRAM ･･･（前半） ●J.S．バッハ～福田編 /プレリュード＆ジーグ（無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012より）　 ●M.ジュリアーニ /ロッシニアーヌ第2番作品120＆第１番作品119		当日は生憎の寒波で各種交通機関に遅れなどの影響が出ましたが、予約いただいた方からは一人もキャンセルが起こらず、会場には一杯の聴衆が詰めかけました。左の写真は翌日の琵琶湖の様子です。右は琵琶湖ホテル付近に残った雪景色です。
PROGRAM ･･･（後半） ●A.ウルクズノフ / 祈り（ 2004/福田進一に献呈） ●L.ブローウェル / 悲歌～イン・メモリアム・タケミツ（1996/福田進一に献呈） ●H.ヴィラ＝ロボス / ５つの小品～マズルカ・ショーロ、スコットランド風ショーロ、プレリュード第1番、ショーロス第１番、エチュード第12番 ●セルジオ・アサド / ガラタの塔（2004/福田進一に献呈)


		アンコール･･･ ●F.ソル/魔笛の主題による変奏曲 Op.9 ● L.ブローウェル /舞踏礼賛 ●F.ショパン/ポロネーズ･･･圧倒的な迫力の演奏は聴衆を魅了して止みませんでした。オリジナル楽器とモダン楽器の弾き分けも見事に、この冬一番の寒波も荒れ模様の天候も吹き飛ばした、福田進一氏のパワーでした。（マンサーナ）

●福田進一　Shin-ichi FUKUDA
　1955年大阪市に生まれる。パリ・エコール・ノルマル音楽院を首席で卒業。1981年パリ国際ギターコンクール第1位グランプリを受賞。以後、国内外での精力的なソロ活動、N響をはじめとする内外著名オーケストラとの共演、室内楽での、ニコレ(Fl)、ガロワ(Fl)、ギトリス(Vn)、オリジナル楽器による弦楽クァルテット“ミト・デラルコ”との共演など、現代作品とオリジナル楽器を使用した19世紀作品双方の開拓者、スペシャリストとして世界的に注目を集めている。
　殊に2004年は11ヵ国を訪れ、リサイタル、オーケストラの共演を重ね、いづれも最大級の賞賛をもって迎えられた。ディスコグラフィーは昭和61年度文化庁芸術作品賞を受賞した『祈祷と舞踊』（ビクター)を始め、『シャコンヌ～福田進一・プレイズ・バッハ』（コロムビア）、平成15年度第58回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した「セビリア風幻想曲」（マイスターミュージック）、最新CD『ブローウェル作品集』（コロムビア）など。既に50タイトルに迫るＣＤ、ビデオ、ＤＶＤを発表している。

PROGRAM ●●●●
●J.S．バッハ～福田編 /プレリュード＆ジーグ（無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調 BWV1012より）　 ●M.ジュリアーニ /ロッシニアーヌ第2番作品120＆第１番作品119 ●A.ウルクズノフ/ 祈り（ 2004/福田進一に献呈） ●L.ブローウェル悲歌～イン・メモリアム・タケミツ（1996/福田進一に献呈） ●H.ヴィラ＝ロボス５つの小品/ マズルカ・ショーロ、スコットランド風ショーロ、プレリュード第1番、ショーロス第１番、エチュード第12番 ●セルジオ・アサドガラタの塔　（2004/福田進一に献呈）

＊プログラム前半ではヴァイオリン製作で名高いイタリア(トリノ)のガダニーニが製作したオリジナル楽器を、修復が間に合ったということで使用されます。ガダニーニで奏でられるバッハとジュリアーニ、楽しみですね！　そして後半は現代のギターで、福田氏に捧げられたブローウェル、ウルクズノフ、アサドの曲を中心としたモダンコレクションです。ご予約はお早めに！（マンサーナ/2005年1月19日）

福田進一を聴くたびに、新次元の音楽の喜びが湧き上がります。
その芸術性はスタンダードなレベルをはるかに超越したもの。

あまねく巨匠たちにまで影響を与えた彼による“悲歌～イン・メモリアム・タケミツ” の世界初演・・・・
私は生涯忘れる事はないでしょう。
そして今、その福田が私のギター音楽から厳選したトリビュート・アルバムを作ってくれる事を誇りに思っています。
私は長年にわたり、歌舞伎や能舞台、華道、茶道に親しんできました。
たとえば“警句による前奏曲集”は芭蕉の俳句に触発された作品です。
マエストロ・フクダは、そういう私の日本文化に対する親近感をさらに深めてくれる存在なのです。

深い感謝をこめて

Leo Brouwer
レオ・ブローウェル/2004年11月1日