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平尾雅子〜ヴィオラ・ダ・ガンバ in 京都 2004

「平尾雅子 ヴィオラ・ダ・ガンバ
リュートとともに新たなる境地」


 ・・・は10/20(水)終了いたしました。当日は台風23号が襲来、まさに開演時間をめがけて近畿地方にやって来ましたので交通機関のマヒなど、様々な影響が出て、本当に残念なことながら当日会場にたどり着くことができない人が続出いたしました。ところが、不思議なことに、台風のせいで来ることができない人がいたかと思えば、かえって京都市内の人は「台風のせいで用事がキャンセルになったから、今から当日券はあるでしょうか?」という人もいたりして、結局演奏会は敢行され、熱心なファンが会場に集まって下さり、平尾さんの演奏を堪能しました。

 タイトルのごとく、今回はリュート奏者の金子浩氏の共演を得て、今迄とは一味違ったマラン・マレの世界を見事に描き出してくださいました。力強さ、しなやかさ、躍動と倦怠、マレのヴィオール音楽がこれほど変化に富んで、様々な音楽の要素を持っているということは驚きであり、また喜びでもありました。平尾さんからいただいたコンサートのの副題にもありましたね・・・「喜び、悲しみ、官能、アンニュイ、そして愛」まさにその通りの音楽会となりました。会場となった京都ホテル・オークラは、ガンバにも、リュートにも最上の響きを提供。また金子浩さんのリュート独奏も素晴らしく、「こんなに綺麗なリュートの音を聞いたことがない」という声が会場のあちこちから聞かれました。
 マンサーナではまた平尾さんの演奏会を企画したいと思っております。それから、今度は是非、金子浩さんのリュート独奏会も計画してみたいと思っております。皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

マンサーナ

リハーサル風景
Masako Hirao in Kyoto
Masako Hirao in Kyoto
Hirosi kaneko
演奏風景
Masako Hirao in Kyoto
Masako Hirao in Kyoto
Masako Hirao in Kyoto

Program

マラン・マレ
〜喜び、悲しみ、官能、アンニュイ、そして愛〜

プレリュード
作り笑い
アラベスク模様
夢見る女
おどけ
ロンドー形式によるシャコンヌ
グルジア人
嘆き
人間の声
ロンドー「優美」
サント・コロンブ氏を偲んで

フランソワ・クープラン
リュート作品集
プレリュード第5番
(クラヴサン奏法より)
他.


京都ホテルオークラ
5F セントジョーンズ・チャペル
(京都市中京区河原町御池 / TEL. 075-211-5111)
*地下鉄東西線「京都市役所前」、京阪「三条」駅より徒歩5分

■チケット/4,000円(全席自由/限定80席)
●主催/マンサーナ Manzana
●予約・お問合せ/
TEL. & Fax. 075-972-2834 (マンサーナ)
http://manzana.ne.jp 
e-mail; info@manzana.ne.jp  
( マンサーナのホームページからもチケットご予約・お問い合わせいただけます)

 

 

*この演奏会のチラシを見る

ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートとともに新たなる境地・・・

古来「人間の声に最も近い楽器」と言われたヴィオル。マラン・マレが、人生を語り、心の機微を手鏡のように映し出し、そして聴く者の心の奥底にまで深く入り込むために、ヴィオルは最高の楽器であった。 これまでにどれだけマレの音楽を弾いてきただろう? しかしその魅力は、移りゆく年齢に応じて新たな光を放つ。このコンサートのために、無謀にも組曲の鎖を解き放ち、600曲近くに及ぶ小品の中から「リュートだけの通奏低音」という最小単位のアンサンブルに適するものを選んで新たに組み直してみた。今までに経験したことのないマレ。そして色とりどりの通奏低音群とは趣を異にした、ある奥義の世界を表現できたらとおもう。 平尾雅子

Masako HIRAO, Viola da gamba
●平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
京都に生まれる。国立音楽大学楽理科卒業。ヴィオラ・ダ・ガンバを大橋敏成、音楽学を高野紀子の各氏に師事。スイスのバーゼル・スコラ・カントルムにてヴィオラ・ダ・ガンバをジョルディ・サヴァル、室内楽をジャネット・ファン・ヴィンゲルデンの各氏に師事。ソリスト・ディプロマを得て同校を卒業後、オランダのデン・ハーグ王立音楽院にてヴィーラント・クイケン氏に師事。ヨーロッパ各地において演奏活動を行うとともに、1980年までサヴァル率いるアンサンブル「エスペリオンXX」のメンバーとしても活躍した。 帰国後は、多数のリサイタル、室内楽コンサート、レコーディングで内外の名手と共演。国外ではフランスのサンフロラン、イタリアのウルビーノをはじめとする国際古楽フェスティヴァル等に出演。一方舞踏付きルネサンス音楽「信長公御所望の南蛮音楽と舞踏」で自らの踊りも交えて企画構成するなど幅広い活動を行っている。ALM(コジマ録音)よりソロCD「マラン・マレの横顔」No.1,2,3, ALCD1010,1021,1035(いずれも1995年、1999年、2002年レコード芸術誌特選盤)、「J.S.バッハ ヴィオラ・ダ・ガンバソナタ全3曲他」ALCD1020、マイスターミュージックより「ダニューブ河のこだま」MH-1136(2003年レコード芸術誌特選盤)をリリース。京都市立芸術大学非常勤講師。富山市民文化事業団古楽セミナー講師。

Hiroshi KANEKO, lute
●金子 浩(リュート)/共演
音楽院に留学し、リュートを佐藤豊彦氏に師事。1993年同音楽院リュート科教師ディプロマ、1996年リュート科ソリストディプロマを得て卒業。93年ブルージュ国際古楽コルージュ国際古楽コンクールに入選。在学中より、オランダを中心にソロ・コンサート、またコンバティメント・コンソート・アムステルダムの通奏低音奏者としてオペラ公演、演奏会、レコーディングに参加するほか、帰国後、NHK.FMリサイタル、名曲リサイタルに出演、鈴木雅明氏指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏会やレコーディングに参加。また、コンバティメント・コンソートやゲヴァントハウス管弦楽団の日本公演ツアーに参加する等、独奏及び通奏低音の分野で、演奏会、放送、レコーディングなど幅広い活動を行なっている。2000年8月キングレコードよりソロ・アルバムCD「ハートランド」をリリース。


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