update: 2010-12-07

 

マンサーナのブログ
 
 
藤井眞吾 コンサートシリーズ - 2010
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vol.49《Divertissements 嬉遊曲》11月27日(土)7時開演  

 

 

 

 《》プログラムノート  おそらく、世の中のあらゆる物に「名前」があって、また私達は「名前」によって、物事を理解し、記憶して行くのだと思います。音楽も、そのことは同じです。「良い曲だね・・・、どんな曲?」そう言いあいながら、いつの間にか曲名が付けられる。作曲家が作品を作った時、なにか曲名を与えなければ行けないというのは、実は結構大変な場合があるのです。武満徹氏はいつも手帳を持ち歩いていて、ふと耳にした言葉が奇麗だなと思うと書き留めて、その言葉をいつか自分の作品タイトルにする、と聞いた事があります。  私は作曲するたびに曲名で悩みます。仕舞に「曲名なんかどうでも良いじゃないか・・・」なんて思ってしまうときもありますが、そういうわけにも行きません。やはりその存在を認識してもらうためには、いつも名前が必要です。  「嬉遊曲 Divertissement」という曲名は、おおよそ、ものすごく都合のいい名前だと、思っていました。「遊び」「楽しみ」そういう意味を持った曲名だと思うのですが、演奏者にとっても、そして作曲者にとっても、「遊び」や「楽しみ」であるのだろうと思います。作品は入れ込んで作ったときよりも、気軽に作ったときの方が作者の本心が伺える場合があります。それは良くも、悪くもあります。しかし私はそういった、きっと気軽に作ったであろう、作品がしばしば面白いと感じます。  今日はソルとジュリアーニの嬉遊曲を、そして私にとっての「遊び」「楽しみ」として、そのほかの曲をお楽しみ頂くつもりです。はたしてそれらが、皆様にとって「遊び」や「楽しみ」になるかどうか・・・。 (藤井眞吾/2010年11月27日)

program
1.アンダンティーノ(F.ソル) F.Sor; Andantino, Op.2-2

  & ショーロ《鐘の音》(J.ペルナンブコ) J.Pernanbuco; CHORO 《Sons de Carilhoes》

2.《マジョルカ》舟歌(I.アルベニス) I.Albeniz; 《Mallorca》 Barcarola

3.嬉遊曲 作品78(M.ジュリアーニ)M.Giuliani; Divertissemens, Op.78
 1. Grazioso / 2.Andantino alla Siciliana / 3. Allegro / 4. Andantino / 5. Allegretto

4.二つのアイルランド民謡 (M.ジュリアーニ)M.Giuliani; Deux Airs Irlandois nationales, Op.125
 / 1. Robin Adair/ 2. My Lodging is on the cold ground

5.前奏曲、フーガとアレグロ BWV998(J.S.バッハ)J.S.Bach; Prelude, Fugue und Allegro BWV998

6.嬉遊曲 第三番 作品八(F.ソル)F.Sor; Six Divertissements, Op.8
1.Menuetto / 2.Walzer / 3.Andantino / 4.Allegretto scherzoso / 5.Marcia / 6.Walzer

7.アンダンティーノとワルツ (F.ソル) F.Sor; Andantino, Walzer Op.32-1,2

8.サラバンドとドゥブル BWV1002(J.S.バッハ)J.S.Bach; Sarabande und Double, BWV1002

 

●チケット/前売\3000  当日¥3500 4回券¥10000 6回券¥14000
●主催/ マンサーナ Manzana Tel.075-972-2834
●企画 /藤井眞吾/ http://homepage3.nifty.com/shingogt/
●会場/アートステージ567

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