update: 2010-12-07

 

マンサーナのブログ
 
 
藤井眞吾 コンサートシリーズ - 2010
これまでのコンサート 2009 2008 2007 2006
vol.48《秋の夜に an Autumn Night》10月23日(土)7時開演  

 

 

 

 「食欲の秋」とか「芸術の秋」と言ったものですが、最近は鮮やかな四季の変化が乏しくなって来た様な気がします。それでも今年の夏のように猛暑が続くと、エアコンも要らない、かと云って暖房も要らない、という今日この頃は、開放された窓からのどかな外気が流れ込んで「やっぱり、秋はいいな・・・・」とつぶやいてしまいます。春の《のどかさ》と違って、秋にはさらに《静けさ》があるように思います。

 演奏会をやるたびに強く思うのですが「・・・タイトルなんて必要なのかな?」と、しばしば困ってしまうこともあります。主催者によっては執拗に求めてきますし、それがなければ新聞社が記事を書いてくれないとか、チケットの売れ行きに影響すると言われます。しかし「アンドレス・セゴビア ギターリサイタル」と言えば、それだけで立派なタイトルで、何を弾くかとか、演奏会のタイトルやテーマなんかなんにも必要ないのです。興行者はその名前だけで十分なわけですが、「藤井眞吾のギター演奏会」と云ったのではそうもいきません。

 このコンサートシリーズは、時には何かを強烈なテーマに、ポイントを絞って曲目を選ぶこともありますが、実はあまりそういう事に縛られずに、のんびりとギターを弾きたい、そして聞いて頂きたい、というのがそもそもの動機でした。毎回タイトルはつけていますが、まあそれは「目印」あるいは、生まれた子供に名前をつけているようなもので、昔は子だくさんの家庭の末っ子は大概「留吉(とめきち)」とか「すえ」、あるいは「修作(しゅうさく)」なんていう、親の「もうこれでおしまいです」という気持ちがありありと伺えた名前があったものです。私も時々「何か弾きます」とか「好きな曲弾きます」なんて云うタイトルでやりたいと思うときがしばしばありますが、今回は殆どその気分です。

 あくまでも「目玉」は、めずらしいソルの「第2 嬉遊曲の全曲演奏」ということですが、本当はのどかな秋の空気をたのしみながら、のんびりギターを弾きたいと言うのが本音です。「秋の夜に an Autumn Night」と言うタイトルは、そういう「深い意味」があるのです。 (藤井眞吾/2010年10月22日)

program
1.《虹の彼方に》(武満徹 編曲)
 Over the rainbow by H.Arlen (arrangement by T.Takemitsu)

2.嬉遊曲 第2番 作品二(F.ソル)
 F.Sor(1778-1839; Six Divertissements, Op.2
  -1. Tempo di MINUETTE (in G)
  -2. Waltz (in G)
  -3. Andantino (in d)
  -4. Tempo di MINUETTE (in C)
  -5. Waltz (in C)
  -6. Siciliana (in e)

3.カヴァティーナ(S.メイヤース)
 S.Meyers; Cavatina

4.マルボローの主題による変奏曲 Op.28(F.ソル)
 F.Sor(1778-1839; Introduction et variations sur lユair, Op.28

5.《マジョルカ》舟歌(I.アルベニス)
 I.Albeniz; メMallorcaモ Barcarola

6.《ワルツ・ショーロ》と 《前奏曲 第1番》(H.V=ロボス)
 H.V=Lobos; Vals Choro & Prelude No.1

7.四つのマズルカ(F.タレガ)  F.Tarrega; 4 Mazurkas
  -1. Mazurka en Sol Mayor ト長調
  -2. Mazurka en Mi menor ホ短調
  -3. Mazurka en Do Mayor ハ長調
  -4. Mazurka en La menor イ短調

8.セヴィリャーナ《幻想曲》(J.トゥリーナ)   J.Turina; Fantasia Sevillana

 

●チケット/前売\3000  当日¥3500
●主催/ マンサーナ Manzana Tel.075-972-2834
●企画 /藤井眞吾/ http://homepage3.nifty.com/shingogt/
●会場/アートステージ567

about Manzana | 音楽関連事業 | 各種デザイン | お問合せ
Copyright© 2003, Manzana All Rights Reserved