update: 2012-07-17

 

マンサーナのブログ
 
 
藤井眞吾 コンサートシリーズ - 2012
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vol.66《個性的な舞曲 Danza Caracteristica 》 6月30日(土)7時開演  

 

 

 

 

 以前に何度か「歌と踊り」というテーマで演奏会をしてきましたが、歌という要素も、踊り(舞曲)という要素も音楽にとっては大きな魅力です。今回は「舞曲」という要素に少し焦点を絞って演奏してみたいと思います。  楽曲が作られ演奏されるまでに、様々な目的があるわけですが、純粋に踊るために作られた音楽でもそれが定番となって、今度は踊るという事から解放され、器楽で演奏される事だけを目的に作品が作られることがあります。それはすでにバロックの時代に始まりました。今回お聴き頂くバッハの作品がそうです。踊りの伴奏、という事だけを考えれば、ギターと言う楽器はあまり相応しい楽器ではありませんが、それでもギターのための作品には舞曲をもとにしたものが少なくありません。キューバの作曲家ブローウェルには祖国の民族音楽に根ざした作品や、全く現代的なもの等沢山あります。「個性的舞曲 Danza Caracteristica」は作者が20代の若いときに作曲したものです。  タレガの「マズルカ」やグラナドスの「12スペイン舞曲集」は本来舞曲でありながら純粋に器楽曲として作曲されながら、溢れんばかりの情感を表現しています。グラナドスの第2番「オリエンタル」と第5番「アンダルーサ〜哀しみ」は私自身の編曲です。  武満さんの二つの編曲は「踊り」ではなく「歌」、ちょっと気分転換。  再び最後にブローウェルをお聞き頂きます。「簡素な練習曲集 Estudios Sencillos」は勿論学習者の練習のための作品ですが、明記はされていないものの、明らかに舞曲を基調としたものが沢山あると思います。最後の「舞踏礼賛 Elogio de la Danza」はロシアの作曲家 I.ストラヴィンスキーに捧げられ、二十世紀を代表する名曲です。 (藤井眞吾/2012年6月27日)

プログラム
1.前奏曲とアンダンティーノ (M.ジュリアーニ)
  M.Giuliani (1771 - 1829):
   Prelude (Op.100-13) and Andantino (Op.73-4)

2.二つのスペイン舞曲(E.グラナドス)
  E.Granados(1867 - 1916);
   - Danza Espanola No.2 Oriental
   - Danza Espanola No.5 Andaluza

3. 4つのマズルカ (F.タレガ)
  F.Tarrega (1852 - 1909);
   - Mazurka in a Marietta
   - Mazurka in C Sueno
   - Mazurka in e Adelita
   - Mazurka in G

4.三つの小品(L.ブローウェル)
  L.Brouwer(1939 - );
   - Guajira
   - Estudio sencillo, No.16
   - Danza caracteristica part.2

5.サラバンデとブーレ BWV1002(J.S.バッハ)
  J.S.Bach (1685 - 1750 );
   - Sarabande - Double
   - Tempo di Borea - Double

6.《イエスタデイ》と《シークレット・ラヴ》(武満徹 編曲)
  arranged by T.Takemitsu (1930 - 1996);
   Yesterday (J.Lennon & P.McCartney)
   Secret Love (S.Fain)

7.10の簡素な練習曲と《舞踏礼賛》(L.ブローウェル)
  L.Brouwer(1939 - );
   - 10 Estudios Sencillos (No.1 - No.10)
   - Elogio de la Danza

●チケット/前売\3000  当日¥3500 4回券¥10000 6回券¥14000
●主催/ マンサーナ Manzana Tel.075-972-2834
●企画 /藤井眞吾/ http://homepage3.nifty.com/shingogt/
●会場/アートステージ567

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