update: 2014-12-04

 

マンサーナのブログ
 
 
藤井眞吾 コンサートシリーズ - 2014
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vol.93旅の想い出 Recuerdos de Viaje 》●11月29日(土)7時開演 6時45分開場 会場/アートステージ 567

 

 

2014年は8月にドイツ、アイスランド、へ参りましたが、10月にはハンガリーとセルビアへツアーに出かけます。初めて会う人々と音楽を通じて、演奏を通じて、そしてレッスンを通じて、沢山の出会いが生まれるだろうと期待に胸を膨らませています。そんな思い出をご紹介しながら、それにまつわる作品をお聞き頂きたいと思います。(2014/09/29 藤井眞吾)

program note
 コンサートシリーズの毎回のタイトルを考える時、「こんな曲を弾いてこんな音楽会にしたい・・・」とか「その頃はあんな季節だからこんな曲がいいだろう・・・」などと考えるのですが、あとになって思うと、結果は予想と結構違っていると言うことがあり、それはそれで面白いなと楽しんでいます。今回のタイトル《旅の想い出》も、「8月にドイツとアイスランド、10月はハンガリーとセルビアに行くから、きっと土産話がいっぱい出来るだろう・・・」なんて脳天気に考えていたのですが、想い出がありすぎて収拾がつかないくらいです。そもそも私は「記念写真」とか言うものが大嫌いで、アルバムの写真を見ていると気持ちがどんどん時間をさかのぼってばかりで、しまいにこれからやってくる時間を考えられなくなるという、困った修正があるからなのです。「iPhone」というスマホをつかうようになって、軽便に写真が撮れるようになったせいで、少しは記念写真を撮るようになりましたが、それでも写真を眺めると言う習慣はありません。  私のブログ「藤井眞吾:Shingo's Diary(http://blog.shingofujii.com/)」にここしばらく「旅の想い出」というタイトルでいくつかの思い出話をまとめてみたのですが、わずかこれだけの演奏旅行なのに、あまりにもいろいろなことが思い出されて、困ってしまいました。お時間のございます方は是非ご覧下さい。  「百聞は一見にしかず」という古い教えがありますが、まさにその通りで、海外での経験はいつも驚きや新たな発見、経験に溢れています。ヨーロッパに行くと言う事は、日本から地球の約半分の行程だと思うのですが、その距離の長さよりも、文化や習慣の隔たり、そしてそこで流れていた時間と、日本にいるあいだの時間がどうにも上手く繋がらないと言う、不思議な感覚の方が、私にはいつまでも驚きです。丁度一ヶ月前の10月29日はまだブダペスト(ハンガリー)に居たわけで、ホテルを出て大通りの向こう側にはF.リストが最初に造った音楽学校の建物があり、左に曲がるとそこの広場には Z.コダーイの生家があり、そして後ろに流れるドナウ川のむこうには B.バルトークの家がある、という景色は途方も無く日本の、私が住んでいる景色とは違うのです。そういった記憶がいつも、そこで私が演奏して来た音楽とひとつになって脳裏を行き来していると言う、時間の尺度では説明できない鮮烈さが、旅の想い出の素晴らしいところなのかもしれません。(藤井眞吾/11月 28日)

入江のざわめき(マラゲーニャ)(I.アルベニス/藤井眞吾 編)の楽譜を進呈しました

program
1.マジョルカ〜舟歌(I.アルベニス)
 
I.Albeniz (1860 - 1909): Mallorca

2. 二つの練習曲(F.ソル) 
 
F.Sor (1778 - 1839); Tres Estudios
  練習曲 二短調, Op.31-12 練習曲 二短調, Op.6-9

3.前奏曲とマズルカ(F.タレガ)  
 F.Tarrega (1852 - 1909); Preludios y Mazurkas
 前奏曲 ト長調 & マズルカ ホ短調《アデリータ》 前奏曲 イ短調 & マズルカ イ短調《マリエッタ》

4. セビリア幻想曲(J.トゥリーナ)
 J.Turina (1882 - 1949); Fantasia Sevillana

5.フォリオス(1974)(武満 徹)  
  T.Takemitsu (1930 - 1996); FOLIOS for Guitar
  I.「旋律の透明な遠近法」 II.「3+4を基本においた雨の音楽」 III.「棹歌」

6.《子供のために》より(B.バルトーク/藤井眞吾 編) 
  Barto´k Be´la (1881 - 1945); from 《 for Children 》

7.序奏と華麗なロンド 作品11(J.K.メルツ)
 J.S.Mertz (1806 - 1856): Introduction et Rondeau Brillante, Op.11

8. 入江のざわめき(マラゲーニャ) (I.アルベニス/藤井眞吾 編)*
  I.Albeniz (1860 - 1909) ; Rumnores de Caleta (Malaguena)


●チケット/\3000  当日¥3500 4回券¥10000 6回券¥14000
●主催/ マンサーナ Manzana Tel.075-972-2834
●企画 /藤井眞吾/ http://homepage3.nifty.com/shingogt/
●会場/アートステージ567

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